外来哺乳類  Exotic Mammals         

◆新潟県内で外来哺乳類 13種を確認
 レッドデータブックにいがた(2001)によれば、当時新潟県内で確認されている哺乳類は、モグラ目11種、コウモリ目10種、サル目1種、ウサギ目2種、ネズミ目16種、ネコ目8種、ウシ目1種である。総数は49となるが、この中には絶滅種のニホンオオカミとニホンカワウソが含まれている。このほかにハクビシン、チョウセンシマリス、ニホンジカ、ニホンイノシシも目撃されるようになってきたと記載されており、総数は53種となる。さらに近年はアメリカミンクも加わっており、確認種数は増加している。 
 現在新潟県内で確認されている外来哺乳類は下記の13種で、うち9種が国外外来種である。ノネコは飼い猫が野生化したものでリビアヤマネコが原種、カイウサギは飼いウサギが野生化したものでアナウサギが原種である。両種とも、定着するまでには至っていない。
 残り4種は、本土側から佐渡島、粟島に持ち込まれた国内外来種である。ホンドテンは佐渡に野兎駆除のために意図的に移入されたもので、イタチ、タヌキも人為的な移入種と考えられる。 (佐渡島外来種リスト参照)
 
  

 新潟県に定着開始したアライグマ
画像:Pixabay
新潟県 外来哺乳類リスト 
目 名 科 名 種 名 定着
有無
原産地 確認場所 環境省
外来生物法
環境省
生態系被害防止
外来種リスト
日本生態学会
世界自然保護連合
指定 侵略的外来種
  ネコ目 ジャコウネコ科  ハクビシン  中国南部~台湾 全県 重点対策
   アライグマ科  アライグマ ○?  北アメリカ 上越地方 特定外来 緊急対策 日本ワースト100
   ネコ科  ノネコ  北アフリカ
 飼育逸出(野生化)
粟島 緊急対策 日本ワースト100
世界ワースト100
   イタチ科  ニホンイタチ?  本州(越後側) 佐渡島
    ホンドテン  本州(越後側) 佐渡島 重点対策
    アメリカミンク ?  北アメリカ 特定外来 重点対策
   イヌ科  ホンドタヌキ?  本州(越後側) 佐渡島
  ウサギ目 ウサギ科  カイウサギ  ヨーロッパ
 飼育逸出(野生化)
重点対策 日本ワースト100
世界ワースト100
  ネズミ目 ネズミ科  クマネズミ  東南アジア 全県 緊急対策 世界ワースト100
    ドブネズミ  中央アジア
  ~北東アジア
全県 重点対策
    ハツカネズミ  アジア・アフリカ
 ・ヨーロッパ
全県 重点対策 世界ワースト100
   リス科  チョウセンシマリス ?  アジア大陸 (旧要注意) 重点対策
  ウシ目 シカ科  ニホンジカ  本州 粟島