絶滅のおそれがある野生生物の生息状況や保全状況、影響を与えている要因等をまとめた資料をレッドデータとよぶ。これを書籍に著したものがレッドデータブックで、1966年に国際自然保護連合(IUCN)がまとめたものが皮切りである。1989年には、日本自然保護協会と世界自然保護基金日本委員会から、『我が国における保護上重要な植物種の現状』が刊行された。 その後、1986年から環境庁(現環境省)が編集に取り組み、1991年4月に日本野生生物研究センター(現自然環境研究センター)から『日本の絶滅のおそれのある野生生物−脊椎動物編』が、同年10月に『無脊椎動物編』が発行された。以後、様々な分類群のレッドデータブックが刊行され、カテゴリーの見直しに伴って多数の改訂版が刊行されている。 県レベルでもレッドデータブックの出版が続き、新潟県では2001年に『レッドデータブックにいがた』が出版され、2014年から分類群ごとに第2次レッドリストが順次発表されているが、昆虫編は未完である。市町村レベルでも取り組みが始まっており、県内では2010年に新潟市から『大切にしたい野生生物』が、上越市から『上越市における絶滅のおそれのある野生生物』が出版された。糸魚川市では、2010〜2013年に行った調査をもとに24ジオサイトごとにまとめた『糸魚川市の貴重な生きものたち』が発表されている。現在、佐渡市では佐渡市版レッドデータブックを編さん中である。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (淡水魚・大型水生甲殻類類)2015年 ![]() ![]() ![]() ![]() (貝類・プラナリア類)2021年 ![]() ![]() ![]() |
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絶滅のおそれのある野生生物 Red List | |||||||||||||
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