アレチウリ
【ウリ科】
外来生物法 【特定外来生物】 生態系被害防止外来種リスト【緊急対策外来種】
IUCN 【日本の侵略的外来種ワースト100】
 ●国立環境研究所「侵入生物データベース」にリンク 
●環境省ホームページ「特定外来生物の解説 アレチウリ」 
    原産地・侵入の経緯  
  北アメリカ原産で、我が国には1950年代に侵入、その後も輸入飼料用穀物などに混入して、、飼料畑に広がったといわれる。
 
現在では、全都道府県に広がっており、農地や休耕地、河川敷に定着している。
   形態・特徴  
   ウリ科の一年生草本。葉面に細かなトゲがあってざらつき、茎に硬い長毛が生えており、巻きひげで他物に巻き付きながら茎を伸ばす。
 果実表面にも尖ったトゲが密生している。  大量の種子を散布するが、ばらばらに発芽する上、一部は埋土種子となって長年発芽し続けるため、
 完全駆除は極めて困難。 種子は、水流のほか人や動物について運ばれる
 肥沃な土地を好み、河川敷では出水のたびに種子が広く分散される。河畔のヤナギやススキなども覆い尽くし、在来植物に大打撃を及ぼす。
 樹木に覆い被さると、冬季に枯れても雪を載せて枝折れを起こすため、豪雪地ではさらに被害が大きくなる。
   県内における生息状況  
  新潟県内では、特に信濃川中流部の河川敷に密な大群落を形成している。
 長野県千曲川から拡散してきたものと思われ、さらに下流や農地、林道沿いに広がっている。
 
信濃川流域では駆除も試みられているが、繁殖力に追いつくことができない。
 十日町市下条の信濃川河畔林の状況
  低木・草本を被い、ヤナギ高木まで登りつく
    ツルを伸ばすアレチウリ:長毛が密生する 

鋭い トゲでおおわれた果実

 
  アレチウリの花:アリやハチが吸蜜に訪れていた