外来軟体動物・・・貝類 Exotic Mollusca | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
軟体動物の仲間は数グループに分けられるが、淡水中に生息する種類は巻貝類(腹足綱)と二枚貝類(斧足綱)だけ、陸上に生息するグループは巻貝類に限られる。軟体動物の中でも特異な進化を遂げた頭足類(イカ・タコの仲間)は、淡水中には生息しない。 新潟県内では外来貝類が、淡水産6種、陸産6種が確認され、海産種も3種確認されている。 淡水産外来貝類は魚類の放流に随伴して広がり、陸産外来貝類は栽培植物に付随するなどして非意図的に持ちこまれていることが多い。海産の3種は、バラスト水に混入して入りこんだものとみられる。 在来種と思われているマルタニシは、大陸からの古い時代の史前帰化という説もある。近年は国外からのペット動物やアクアリウムプラントなどの輸入が盛んで、これに付随して淡水産貝類が持ちこまれる機会が益々増えているものと思われる。 今後、県内に持ちこまれる可能性が高い海産外来貝類としては、北アメリカ大西洋岸原産のホンビノスガイが挙げられる。東京湾や大阪湾に定着し、有用水産物として漁業権が設定されているところもあるという。県内でも生貝の販売が行われており、これが天然水域に放流される可能性は十分考えられる。 |
新潟県内で販売されているホンビノスガイ 天然水域への放流が懸念される |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|