新潟県内で記録された外来魚 | |
これまで様々な外来魚が確認されているが、中には戦後の一時期、平野部で大増殖しながら現在ではほとんど姿を消してしまったチョウセンブナのようなケースもある。カムルチー(雷魚)も減少傾向にあるが、全体としては、年々新たな種類が加わって、記録数は増加しつつある。 | ●新潟県産淡水魚目録 2011年12月現在 |
◆原産地 西南日本 |
◆形態と生態 |
◆生息状況 |
◆備考 |
ムギツク (コイ目 コイ科) | 【地方名・別名】 | 【 学名 】 Pungtungia herzi |
◆原産地 琵琶湖 (固有種) |
◆形態と生態 琵琶湖の広大な水域を遊泳するように特殊化したフナで、我が国に生息するフナ類の中では最も体高が高く、横から見ると菱形に見える。成長が速く、全長は50〜60cmを越えるものがある。 植物プランクトンを食べるため、餌をこしとる鰓耙が長く細かく発達し、腸は極めて長い。鰓耙は食性と密接な関連があり、植物プランクトン食のゲンゴロウブナ(下図右側)は、底生動物食のギンブナ(左側)と、明確に区別できる。鰓耙の違いは、手で少しこじ開けても目視確認できる。. |
◆生息状況 ヘラブナ釣りのため全国各地の池沼に放流され、新潟県内でも下流域河川や潟湖から山間の池沼にまで放流されている。県内での放流は、1949年(昭和24年)か始まったという。 現在でも、漁業協同組合によって各地で放流され、釣り団体が独自に放流を行っているところもある。 |
◆備考 全国に広がっているヘラブナは、厳密には琵琶湖在来のゲンゴロウブナとは異なる。別名カワチブナとも呼ばれ、1906年(明治39年)ごろから、ゲンゴロウブナの中から体高が高く、成長が速いものを選抜したものだという。 琵琶湖在来のゲンゴロウブナは、環境省の「絶滅危惧TB類」に指定されている。 |
ゲンゴロウブナ (コイ目 コイ科) | 【地方名・別名】 ヘラブナ | 【 学名 】 Carassius cuvieri |
左)シナイモツゴ(在来種) と 右)モツゴ(国内外来種)
◆原産地 西南日本 |
◆形態と生態 |
◆生息状況 |
◆備考 |
上)婚姻色のオス 下)産卵管が伸びたメス
◆原産地 琵琶湖 |
◆形態と生態 |
◆生息状況 |
◆備考 |
カネヒラ (コイ目 コイ科) | 【 学名 】 Acheilognathus rhombeus |
◆原産地 西南日本 |
◆形態と生態 |
◆生息状況 |
◆備考 |
参考写真:アブラハヤ(在来種)